★ リラの僧院への長い道 ★


 2泊したリゾート地ネセベルを朝早く出発。 バスと飛行機を乗り継ぎ午後にはソフィア国内線空港へ到着した。 空港でレンタカーを借りることになっていたので国際線Herzカウンターへ直行。 ここのおじさんがまたいい加減なのである。 日本で予約した内容はコンパクトカーでオートマチックというものだったが、おじさんの準備した車はマニュアルタイプではないか! 当然文句を言うと「いやー申し訳ない、実はオートマチック車が先週壊れたので予約の機種より1クラス上のマニュアル車とした、大丈夫大丈夫」とかなんとか言って威張っている。 更に返却場所はソフィア市内のビトシャホテルとしていたのに、「ああ、そのホテルは日曜はHerzが休みなので空港に返却してね」と簡単に言う。 これも日本で日曜も営業していることを確認済みなので文句を言うと「以前はやっていたが先週から営業しなくなったのでねえ」だって、ええかげんにせい!!  って感じでしたがそれ以上文句を言う語学力がなく言われたままの車を受けとる事になった。

メルニック直前の景色空港を出発。 どっちに走ればよいかわからないので適当に車を走らせる。 久々の左ハンドル、右側通行、マニュアル変速という状況で知らない町を走る、かなり緊張する。 空港からの広い道を10分程度走ったところで道がどんどん狭くなり、これは多分反対方向に走っているに違いないと考えUターンしようと車を切り返す。 ところが何とバックにギアが入らないではないか! 道路の真ん中でハザードを点滅させながらバックギアと格闘すること15分、ついに原因がわかった−−− シフトレバーの丸いところを上に持ち上げないとバックに入らなかったのであった。 そういえば過去にも別の国で同じことで悩んだような気がする。 だからオートマチックにしたかったのだ。

バックギアに入れる方法も覚えて無事Uターンに成功、ソフィアの町はそのまま抜けて国道を南へと向かう。 途中地図が間違っていて散々迷ったけれど「目についたガソリンスタンドで必ず現在位置及び向かうべき方向を確認する」作戦によりなんとかリラ付近まで辿り着いた。 国道からリラの僧院までは10キロ程度山の中を走る。 くねくねとした道を走り続け山の奥深くへ入って行くと、「この道で良いの? 本当にこんな場所にあるの?」と不安になった頃に、突然視界が開け僧院の門が目前に現れたのであった。  ここがブリガリア正教の総本山であるリラの僧院である。

・・・・・・・・ to be continued

黒海で泳いだ リラの僧院


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