ダブリンの中心部に位置するホテルは、部屋が広くて快適だった、B&Bを転々としてきた身にはこの完備されたサービスは身にしみて嬉しい。 この快適な部屋でしばらく休憩してから街へと繰り出した。 楽しみにしていたギネスストアハウスへ行くのだ。
ギネスビールが気に入ってしまい日本でも頻繁に飲む私であるが、本場ダブリンで飲んでみたいというのが今回のアイルランド旅行の大きな動機のひとつであった。 実際にこの旅行ではギネス、キルケニー、マーフィーズとそれぞれの地方で、その地方の特徴的なビールやエールを飲んできたが、やはりここダブリンで飲むギネスは味が違うのではないかという期待が大きかったのだ。
ギネスストアハウスは中心部から少し離れた場所にあり、歩いていったら20分程度かかった。 このシーズン、特別に夜の9時までオープンしているということを確認していたのでゆっくりと、ぶらぶらと街と人を見ながら歩いた。 ギネスビールの工場を利用したこのストアハウスは、ギネスビールの製造工程や、歴史などをゆっくりと見て回ることができる。 建物の中はとても興味深い展示、デモ内容であった。
コースは巨大な建物の低層階から順に昇ってゆくことになり、最後は最上階の展望室に到着し、ここで出来立てのギネスビールを飲んで終了となる。 この展望台からはダブリンの街並みを一望することが出来た、素晴らしい眺めであった。 大勢の観光客が全員、ギネスビールを美味そうに飲んでいる。
ここで飲んだギネスは、最高に美味しかった。 長距離ドライブからの開放感、明日でアイルランドに別れを告げることによる感傷、歩いてきたのでのどが渇いていたから、などの状況下ではあったが、こんなに美味いビールがこの世の中にあったのかと思うほどに美味であったことは間違いない。
係りのお兄さんが、慣れた手つきでグラスに注いでから、クリーミーな泡の表面に芸術的なクローバー模様(シャムロック模様が正式)を描いてゆく。 あまりに見事な作業に「素晴らしい、とても美味しそう」と言うと、「一日中こればかりやっているんだぜ、あたりまえだろう!」と切り替えされた。
さすがプロである。
夕暮れのダブリン市内の見晴らしは素晴らしく、ギネスビールの味は最高だった。
短い時間に走り抜けたアイルランドの風景を思い出しながら、ゆっくりとギネスを楽しみながら、アイルランド最後の夜は更けてゆくのであった。
・・・・・・・・ to be continued

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