1601年、スウェーデン軍とポーランド軍との戦いがトゥライダ城で行われた。 戦いの後に、城に残る負傷者の中から農夫が一人の赤ん坊を見つけた。 マイヤと名付けられたその赤ん坊は美しく気だての良い有名な美人に育ち、彼女に思いを寄せる男は絶えなかった。 しかしマイヤにはヴィクトルという名でスィグルダ城の庭師をしている恋人がいた。 彼らは二つの城の中間地点にあるグートゥマニャ洞窟でいつも会っていた。 ある日、ポーランド軍の脱走兵ヤクボフスキーが彼女を我がものにするためにヴィクトルの自筆の手紙を使って彼女を騙し、グートゥマニャ洞窟に誘い出した。 迫る脱走兵に対して、彼女は最後の抵抗を試みた。 首に巻いたヴィクトルから贈られたスカーフを示して、「これは魔法の力を持ったスカーフです。 もし私を逃がしてくれたらこれをあげます。 たとえ剣のひと突きでもこのスカーフを突き通すことはできません。 その力を信用していただくためにもここで試してください」と言った。 死を覚悟した彼女の策略に脱走兵は気づく由もなかった。 剣で突かれたマイヤは息絶え、脱走兵はトゥライダを逃げ出した。 スィグルダへ戻る |
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