シゲットのホテルのレストランはメニューがなかったのであるが、スープが飲みたいと言うと、「それではスーパ・チョルバにしなさい」言われたのでそれをオーダーしたのであった。 大きめの皿になみなみと注がれた野菜と肉が入っている少々酸味の効いたその熱いスープは、歩き疲れた体に心地良くとてもおいしかった。 翌日も同じレストランでスーパ・チョルバを頼んだのであるが、不思議なことに味も野菜の種類も前の日のものと違う。
それ以降、バイアマーレ/シギショアラ/ブカレスト と毎日のようにチョルバをオーダーしたが、容器・分量・味・中身全てが違っていておもしろかった。シゲットのスープが一番量が多く味も手作り風で野性味溢れる感じであったがブカレストへ向かうにつれて容器は小さくて味は洗練された都会風に変化してゆく。 帰国してから銀座のルーマニアレストランでもスーパ・チョルバをオーダーしたが、ブカレストのそれと比較しても都会的な感じで最初に食べたものがスーパ・チョルバであるならば、それはルーマニア風スープといった感じなのである。
同じ名前のスープでもこんなに違うのだと感心した次第である。 でもこのスープは他の食べ物(ミティティ、サルマーレ、ママリガ 等)をいろいろ試した中でも特に印象的であった。
★ 最後に ★
出会ったルーマニアの人々は例外なく陽気で親切でした。
マラムレシュの風景やシギショアラの街並みは今この瞬間にでも目を閉じると鮮明に浮かんできます。
持って帰ったルーマニアのワインを飲みながら写真を眺めるのが帰国後しばらくのあいだの幸せな時間となりました。
また、ルーマニアに行きたくなってきました。
・・・・・・・・ THE END
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