郊外の道路を少し走ると道は山に向かい、そのうちにワインディングロードとなり山を登る。山を越えるとそこは特徴的な門を有するマラムレシュ地方の風景が広がる。
道路は良く整備されており快適なドライブが楽しめた。 日本の道路事情に比べて以下の点が特徴的と感じた。
1. 馬車が多い。
この地方では馬車が交通手段として現役で活躍しているようでその数はかなり多い。昔と同じようにのんびりと走る馬車の横を追い越すときにはやはり時代の流れを感じられずにはいられない。
2. 追い越しのときのウインカー
追い越し車線なしの道路がずーと続くので、馬車や遅い車を追い越す時には反対車線に出る必要があるがこのときに必ず左のウインカーを出す。最初は「初心者が教習所で習ったとおりに運転しているのだ」と思っていたが10分も走ると全ての車がその行動をとっていることに気がつく。おもしろいことに、道路の端を歩いている歩行者を抜かすときにまでこれをやるのである。
3. 車の数が少ないが、ちと怖い
前も後ろも対向車線も他の車が視界に入らない状態でのドライブである が、時々怖い目に遭う。 のんびりと運転していると時速150kmくらいで あっという間に追い越してゆきまたたくまに見えなくなってしまう車がある。どのような人が運転しているのかと思うがこのような車が少なくないのである。
4. 表示が分かり易い
道路横には1キロ間隔で石の表示があり、次の街までの距離が表示してある。 これは非常に分かり易いシステムであり安心して運転が出来た。 分岐点での道路標示も簡潔明瞭であった。
5. 歩行者が多い
道路は多くの村を通過して行くのだが、多くの歩行者が道路を歩いている。 昔は普通の「道」に馬車と人が行き来していたのであろう場所にアスファルトの道路が出現したが人々は昔と同じようにその道に馬車を走らせ、散歩を楽しんでいるのである。 歩道もない道路に人と馬車と車が存在する現状は危なっかしい状況で事故は発生しないのかなどど心配であった。 今後車が増加してきたらどうなるのであろうか。
通過した村々の家には立派な「門」が見られた。 おもしろいことにこの門は村によってその形が微妙に異なっているのである。 古い家も新築の家も巨大な門が設置されている。 道路はガラガラ、天気は快晴、車(ルノー)のエンジンは快調で最高の気分で3時間ドライブすればそこはシゲットの街である。
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