今回の旅は、前半がクロアチアのアドリア海沿岸の街を訪ね、後半はレンタカーを使いスロベニアの鍾乳洞巡りをするという「海」と「山」の旅となりました。 以前から訪れてみたかったドブロブニクをやっと訪問でき、期待どおりの美しい街を散策することができて大変満足しています。
スロベニアは緑の多い国でした。 飛行機から見ても、車で走っていても周りの風景は緑一色です。 深い緑に囲まれた山奥の洞窟に一歩入ると、そこには大昔から100年で1cmというスピードで本当に少しずつ成長している大規模な鍾乳洞が地底の奥へと広がっていました。
日本では記録的な猛暑が続いていたらしいですが、我々はヨーロッパ特有の乾燥して過ごしやすい気候の中で、昼は史跡を訪ねたり泳いだり寒くて暗い鍾乳洞を探索して過ごし、夜は夕焼けのアドリア海を眺めながら新鮮なシーフード料理に舌鼓を打ち、またスロベニア郊外の小さなレストランで虫の声を聞きながら自家製ハムとワインを楽しむという素敵な時間を過ごすことが出来ました。
でも、今はこれら平和な国々ですが、数年前には激しい戦争の真っただ中にあったことを忘れてはならないと思います。 現に隣の国ボスニア・ヘルツェゴビナでは数ヶ月前まで紛争が続いており、今後も予断を許さない状況にあります。 我々が出会ったやさしい人達も、この苦しい戦争を経験しているのだと思うと複雑な心境にならざるを得ません。
また機会があれば、今回の旅では時間の都合で訪れることが出来なかったアドリア海の街やクロアチアの国立公園、そしてスロベニアの小さな鍾乳洞などへ行ってみたいと思っています。
買ってきたルビー色のスロベニアワインをじっくりと味わいながら、アドリア海の引き込まれそうな碧とスロベニアの空気がおいしい森の緑を思い出す時間がしばらくの間、我々の楽しみとなりそうです。
帰国した日は雨でした。 雨上がりの夕方に大きな虹が見えました。 子供の頃に見た記憶がある完全な半円の大きな虹でした。 今回の旅行のフィナーレを大きな虹が祝福してくれているような気がして、また翌日からの日本での日常生活に対しての気力が充実してくるような気がしました。
・・・・・・・・ The End
スロベニアに戻る
ご意見は hiro_homepage@ab.auone-net.jp まで
Copyright (C) "HIRO" 1997-1999
|