2018年平成最後の夏は、スペインのアラゴン州の古い修道院に行く計画を立てた。 バスク地方のビルバオから入り、美食の町として有名なサン・セバスチャンでピンチョスを食べてから、アラゴンの山間部にある古い修道院跡や中世の城跡を見て回り、再びバスクに戻りビルバオの有名な美術館に寄ることにした。
さて、金曜日は朝早くに出社し、仕事をものすごい集中力で効率よくやっつけて、オフィスを17時に撤収した。帰宅してから軽い夕食とシャワーを済ませ、いつもの持ち物チェックを完了したら出発だ。
羽田空港国際線ターミナルから日が変わった直後の定刻に飛行機は離陸し、土曜日の朝の5時過ぎにフランクフルト空港に着陸した。飛行機で寝られない私は、 映画を4本も観てしまう。 ただ、4本目のアベンジャーズ最新版はラストの大盛り上がり戦闘シーンで着陸となってしまい、残念!
6時にラウンジがオープンするのを待って乗り込む、我々がこの日の最初の客だった。 今回のトランジットは6時間もあったので(チェックインのときに最大滞在時間3時間と念押しされたが)、ラウンジで4時間以上ゆっくりと過ごしてしまった。
でも金曜の夜(日が変わって土曜だが)羽田発は土曜午後の成田発よりいいと思う。 土曜の成田空港に到着する時間にはもうフランクフルト空港にいるのだから効率が良い。トランジットが6時間でも夕方には目的地に到着することができるのだから。
昼過ぎに出発するBilbao行きの便はA40ターミナルだった、A40とは聞いたことがないな? なんと、ターミナル1のいちばん端だった、歩いて10分以上かかり疲れた! ここまでくると日本人の姿は完全になくなった。
飛行機は1時間程度遅れて出発、フランクフルトからビルバオまでは2時間のフライト、 国際線のランチタイムのフライトだけれど、サンドイッチと飲み物だけしか出ない。
Bilbao空港には13:40に到着、日本では夜の8時半だ。 夜の機内で映画を4本も観たので睡眠不足だ、猛烈に眠い。 我々のバゲージは、Non-EUでチェックインしているので通常とは別の特別レーンから出てくるのだ。
さっさと扉を開けて隣の特別レーンへと向かう。 2年前のセビージャ空港ではそれを知らずに、バゲージロスト申告しそうになったのだが、ここビルバオ空港では「Non-BUの荷物は別の部屋の別レーンから出てくる」という内容があちこちに表示されているではないか!
別レーンから出てきたバゲージをピックアップしてやっとひと安心だ。 空港はこじんまりしていて出口からすぐの場所にバス乗り場があった。 サンセバスチャン行きのバスは確かDonostia と書かれているんだな、おっとDonostia と書かれたバスが停まっているぞ!
出口内側にBOXの切符売り場があったのでそこで切符を買おうとすると、お姉さんが「ここではDonostia行きの切符は売っていない、隣の自販機で買ってね」と言う。 隣には行列ができていて先頭を確認したら、小さな自販機と格闘しているお兄さんがいた、グループ全員分の切符を買おうとしているらしいが、クレジットカードが認識されないようだ。
お兄さんはカードを交換して何度もやり直す、後ろで待っている我々はイライラ。 というのもバスは1時間に2本しかなくて、停車中のバスの出発時間まであと10分なのであった。
バスの運転手から切符を買えばいいじゃんということで、並ぶのはやめてバスに向かう。ところが運転手の若いお姉さんは、ダメダメあそこの自販機で買ってねと言う。
仕方なく列に戻った、おいおいまださっきの兄ちゃんが格闘してるわ! やっとこの兄ちゃんのクレジットカードを自販機が受け付けるとなんと切符を9枚も、それも1枚ずつ買う。列は短くなったがまだ我々の前には2組もいるぞ、時間はあと5分しかない。
ギリギリ間に合うかと思っていたが目の前の中年夫婦のご主人の操作が亀のように遅い、もう限界だよバスが発車してしまう。 再びバスにとって返し運転手のお姉さんに訴えると、流石に発車時間になってる状況ではお姉さんしぶしぶ現金払いで了解したのだった。
バスは満席だった、最後の乗客となった我々は残っていた席に座るしかない、この席が運転手の後ろのシルバーシートでなかなか見晴らしが良いではないか。 バタバタしたが、結果オーライということになった。
バスは90分でサンセバスチャンのバスターミナルに到着した。 土曜日の午後の地下バスターミナルは多くの人であふれていた。 さて、歩いてホテルまで行こう。
ターミナルで気が付く、バスの行先表示は全部2段表示になっていて、上がバスク語で下がスペイン語なのだ、Irelandのケルト語/英語表示を思い出した。
・・・・・・・・ to be continued

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