SosからBilbaoへ
パラドールでゆっくりと豪華朝食ブッフェを楽しんでから部屋でごろごろしていると昼になる。今日は移動日だ、ビルバオに行くぞ。
12時にチェックアウトして出発。パンプローナをかすめて高速に乗ったり降りたりしながら、途中のサービスエリアカフェで休憩し気合いを入れてビルバオを目指す。
ビルバオ (Bilbao) に到着。 大きな街だなぁ。 土曜日の夕方、車は多いのか少ないのかわからない。 一方通行が多い町中をカーナビの指示に従いぐるぐる走ると目指すホテルに到着した。
チェックインするが、ホテルのPCが不調で部屋のカードキーが作成できないとフロント係りは言う。 テンポラリーのカードキーを渡されるがこれが使えないキーで部屋のドアには使えるがエレベータが認識しない。
この使えないキーのおかげで、翌朝までフロントの係りと何度もやり合うことになってしまうのだが。 ★★★★ホテルがこれではねぇ・・・
レンターカーを返却してしまおうということで、フロントでガソリンスタンドの場所を聞いてからガソリンを入れに行く。大通りを走り川を渡ったロータリーにある小さなスタンドを見つけたが、なんと給油ノズルが鍵でロックされているではないか!
なんとかならないかなとガチャガチャやっていると、通りががりのおばちゃんが寄ってきて「あんたなにやってんの、今日はスタンドはお休みなのよ!」と教えてくれた。 仕方なく町の外れのスタンドに向かう。
次のスタンドは結構遠くだったが営業中だった、ラッキー。 ガソリンを満タンにしてから車を返却しようとEuropcarの駐車場に向かうが、これが大変だった。
ビルバオの市街地は一方通行が多くて、中心部を流れる川が蛇行していて橋が少ない、その上路面電車が走っている。 つまり、初めて運転する場合、とても運転しにくいのだ。
Europcarの返却オフィスは駅オフィスなので場所は分かりやすいので楽勝と考えていたが、そんなに甘くはなかった。
事前に調べたら、多くの人が口コミで「駅へ返却する場合、駐車場へ行くのは道が難しい、駅以外のオフィスへの返却をお勧めする」と書いているではないか。
いろいろと調査の結果。オフィスは駅の中にあるが駐車場はオフィスの反対にあり広い駅の反対側から大回りしないと行けない、ということらしい。
そういえば、サンセバスティアンで車借りるときに何度も「ビルバオで返すときはこの通りから駐車場に入るのよ」って言われたよなぁ、と思い出した。
旅行中にホテルで相当な時間を使い確認した結果、駅の反対側の狭い一方通行の道からしかその駐車場に行けないことを発見したので、その道順をカーナビにインプットしておいたのだった。
ガソリンスタンドからその駐車場まで、距離的にはたいしたことがないのだが、川を何度もわたり同じような道を行ったり来たりしてしまい、思いの外時間がかかってしまったのだった。
レンタカーオフィスは、ビルバオ駅の美しいステンドグラスの前にあった。返却をすませてひと安心してホテルに戻る。
さて、ビルバオをぶらぶらするとしよう。 ホテルは駅の近くの新市街にあるのだが周囲は週末なので活気がない。駅とホテルの間にあった大きな百貨店 El Corte Inglés に行ったりしてから、川を渡り旧市街に繰り出した。
旧市街はその名の通り古い町並みが続き、通りにはバルとレストランが軒を連ねていた。 なかなか楽しそうなところだな、サンセバスティアン程の賑わいはないけど料理はおいしそう。
界隈を探索してから、ものすごく混んでいた店に入った。 みなさんカウンターに並ぶタパスを食べながらビールやワインを飲んでいる。 カウンターは疲れるのでテーブルの端の席を確保したが、注文の仕方がわからない。
しばらく観察してから注文に挑戦して、おいしそうなタパスとビール、ワインが目の前に並ぶと嬉しくなってきた。
ワインも美味しいが、多くの客が注文しているハウスビールが格別に美味しかった。
ビルバオの2日目、ホテルの朝食はさすが四つ星という感じで満足、しかしパラドールに比べるとレベルは落ち着かな。 旅行最後の日は「美術館」と決めていた。
午後から、歩いてグッゲンハイム美術館 (Guggenheim Museum)へと向かう。グッゲンハイム美術館は New York にある有名な美術館が世界各地に展開している美術館のひとつ。
ビルバオは「アートの町」として復興を目指していて、その町おこしの目玉としてこの美術館の招致を決めた。バスク政府は巨額の費用を捻出しこの美術館を建設し、関連して各所にアーティスティックなものを作る。 この町おこしは大成功し、今では世界中から多くの観光客を呼び込む「アートな街」となっている。
美術館は噂通りの素晴らしい美術館だった.。少し前の中国の様子が特別展で、シャガールも特別にやっていた。 どちらも興味深かった。
入口にいる巨大な犬や、川沿いいにいる「巨大な親蜘蛛」も、写真でみるのとは違い迫力満点でびっくりした。
美術館を堪能してから、旧市街へと向かう。 旧市街の中心に教会にある教会に入ったり、みんなが買っていたフライドポテトを買って広場で食べたりしてのんびりとビルバオを楽しんだ。
夕食は、あちこちレストランを見て回ったが結局前日と同じところに決定。 あのビールの味が忘れられなかったのだった。
今回の旅行は、最初と最後がバスクの町でピンチョス/タパスを楽しむことができました。アラゴンの山の中にある古い修道院や城跡を車で訪ね、中世の雰囲気をそのまま残す村を歩くのも、いつもと変わらず楽しい時間でした。
今回は山の中の小さなホテルを拠点としたので、総走行距離は 1,300km という過去最高となりましたが、アラゴン地方のドライブは渋滞がなく道路も整備されていてとても快適でした。
また機会があればアラゴン/バスクを訪ねてみたいと思います。
・・・・・・・・ The end

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