2019年令和元年の夏は、前年行けなかったスペインのアラゴン州の南部を旅する計画を立てた。 マドリッドから列車でサラゴサに入り、レンタカーでアラゴン地方を南下して小さな美しい村を訪ね、マドリッドに戻る途中で古城ホテルに泊まる日程とした。
昨年と同じパターンで、オフィスを少し早退して帰宅してから軽い夕食とシャワーを済ませ、いつもの持ち物チェックを完了したら出発だ。
今回のトランジットはウィーンだった、ハイシーズンは航空運賃が高いので少しでも安いコースを探すことになる、結果的にトランジットする場所が変わることになるのだ。
ウィーン空港には定刻の早朝6時に到着した、パスポートコントロールは長い列で30分以上待たされる。
トランジットは90分しかなく、ウィーン空港の様子がわからないので少し不安だったが、「この空港はビジネスマンの利便性を重視した設計で、ヨーロッパ各地への乗り継ぎは30分で完了する」ということらしいので、心配はしていなかったのだった。
しかし、朝の長い列に並んでいるとなんだか「30分でトランジット」に騙されたような気がしてきて、初日から嫌な雰囲気が漂うのだった。 次のフライトのボーティングパスをまだ持っていないので、不安が大きくなる。
乗り継ぎ先のイベリア航空のカウンターに着いたのは出発時間の40分前だった。 すでに締切時間は過ぎていたが何とかボーディングパスを発行してくれたので一安心した。 慣れない空港では時間的に余裕をもった行動の重要性を再認識するのだった。
Madrid空港には定刻に到着するが、私のバゲージの後ろが数センチ切り裂かれていた。 バゲージクレームで事故証明書を作成してもらうが、時間をロスすることになる。 ここからアトーチャ駅に移動するのだが、便利な列車はなんだか改修工事中で運休しているので、バスで移動することにした。
バスは空港の別のターミナルに寄っただけでノンストップでアトーチャ駅に到着した。 この駅からFENFEで サラゴサ (Zaragoza)に向かうのだが、駅の案内板には出発ホームの表示が出ていない。 ぶらぶらしていたら、出発10分前に目の前にいた改札のおばさんが「13:20発のAVEはこのホームから出発します!」と叫ぶではないか、あっという間に乗客が殺到してきてあっという間に長い列になった。
AVE(Alta Velocidad Espanol)は RENFE(スペイン国鉄)を代表する高速列車で、我々が乗った列車はサラゴサからフランスのマルセイユまで行く長距離特急だった。
指定席の切符を日本から予約しておいたのだが、土曜の午後ということもあってか満席だった(マルセイユまで行く列車だったからかもしれないが・・・)。 AVEは快適に走り90分でサラゴザ駅に到着した。 この駅で降りる人はまばらでホームには人がいなくて拍子抜けしてしまうのだった。
駅からタクシーでホテルへの向かう、タクシー運転手から聞かれたのでサラゴザは初めてだと言うと、この町の見どころを順番に説明してくれるのだが説明している場所をあっという間に通り過ぎるので良くわからない。
ダウンタウンの中心にある小さなホテルに到着、チェックインは16時前だった。 成田発の便の場合は真夜中の到着となるのだが、羽田初の便はこんなに早い時間にチェックインできるのでうれしい。
・・・・・・・・ to be continued

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