◇ エクストラマドゥーラ地方 2 ◇


 昨年スペインのエクストラマドゥーラ州を旅行したが、あまりにのんびりとし過ぎたのか行ってみたかったころを全部回れなかった。 今年の旅は再度エクストラマドゥーラ州に決めて、昨年行けなかったところを中心に訪問する計画を練り、マドリッドに戻る途中にトレドとアランフェスに立ち寄るプランを完成させた。


 金曜日の夜8時に自宅を出発した。 電車に乗って隣の駅で降りて、そこからシャトルバスに乗り込んで羽田空港国際線ターミナルに到着。

日にちが変わってすぐに出発する真夜中の便でスペインを目指す。 フランクフルト空港で3時間半待ってトランジットして、マドリッド空港へ到着したら土曜日の午後になっていた。

マドリッド空港の地下からメトロに乗り、途中で乗り換えて路線変更してバスターミナルへ到着。 バスターミナルでは予約者専用の待合室で休憩してから、予約していた長距離バスに乗り込み西へと向かう。

バスはがらがらの高速道路をブッ飛ばし快調そのもの、ところが途中で高速道路を降りて Navalmoral de la Mataという村で休憩するではないか! この村のバスターミナルで「休憩タイム」となった。

このターミナル表示板には何と「気温42度」と出ていた! 確かに今日は滅茶苦茶暑い日なんだなぁ。去年もスペインに到着した最初の町 セビリア はものすごく暑かったことを思い出した。

乗客を無理やり全員バスから降ろしてドアロックした運転手はどこかへ行ってしまった。 見つけたぞ、なんとカフェで食事しているではないか。 まあ、シェスタの時間帯にお仕事しているのだからな・・・ これがスペインなんだなぁ。

食事を終えた運転手、乗客の数も確認せずバスターミナルを出発、高速道路に戻りまたまたブッ飛ばす。 しばらく走ってから高速を降りて町の中を走ると、バスはエクストラマドゥーラ州カセレス(Caceres)のバスターミナルに到着したのだった。

まだ太陽は高くて真昼なのだが、時間的には夕方になっていた。

バスターミナルからタクシーでホテルへと向かう、タクシーの運転手は「カセレスの夏は暑い暑い、エクストラマドゥーラで一番暑い、でもここは冬は逆に滅茶苦茶寒いんだよ、春と秋は快適なんだよね」と言いながら、陽気なおしゃべりがずーと続く。

こっちはもうヘロヘロで眠いんですけど・・・

ホテルは広場に面した場所にあるのだが車は広場に入れないと運転手が言うので、広場入口でタクシーを降りてホテルまで荷物をがらがら引っ張って歩き、やっとホテルに到着したのだった。


まだまだ明るいのだが、ホテル着が夜の8時だった。 家を出てからちょうど24時間もかかったのか!
いやいや、時差が7時間あるので「家を出発してから31時間も移動していた」ということになるのだ。

あー疲れた、眠い。 部屋で休んでいると時間は夜の9時になった、ちょうどレストランがオープンする時間だったが疲れと睡魔には勝てそうもないと考え、ホテル近くのテイクアウトの店で簡単な夕食とビールを買ってきた。

ビールを飲んだら即寝落ちしてしまった。




・・・・・・・・ to be continued


 



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