トレド2日目の朝、朝食を簡単に済ませて荷造りをだらだらとする。 しかし、11:30にチェックアウトすると電話でアメリアに伝えてから急にやる気になり、作業効率がアップするのだった。
迎えに来たアメリアの車は、めちゃくちゃ狭い曲がりくねった坂道を器用に下ってゆく。 運転席側のドアミラーを手で倒したり戻したりしながら、トレド旧市街が如何に歴史があり素晴らしいかを説明しながら、ぎりぎりのところでぶつからずにどんどん下ってゆく。
「君の運転は素晴らしい」と言うと、「あたしのこの車はとても賢いのよ」と自慢するアメリアであった。 二日前と同じこと言ってるぞ。
アメリアは、眼下に見えてきた新市街について、「あれがここ旧市街から7km離れている新市街、私は大嫌い」などという、おもしろいお姉さんだ。
駐車場に到着した、アメリアとお別れの挨拶をしてからトレドを出発するのであった。
マドリッドに戻る前に、以前から行きたかったアランフェス宮殿へ立ち寄る計画だった、時間的には余裕があるので予定通りアランフェスに向かう。
宮殿には1時間のドライブでで到着した。 事前に調べた限りでは、王宮の周辺には駐車場が少ないとのこと。 日曜の午後に到着することから「駐車場探しに時間がかかる」と計算していたのだが、実際は王宮の周辺には路上の駐車場がたくさん空いているではないか!
王宮前の広場、ものすごく広い、広すぎる。 王宮見学、豪華絢爛、磁器の部屋/王の部屋/チャペルなど見応え十分だった。 王宮を見た瞬間から、頭の中でロドリゴのアランフェス協奏曲がずっと鳴っていた。 盲目のロドリゴがここを訪れたとき、何にインスパイヤされてあの名曲が生まれたのか? すごく気になってしまう。
王宮の横には、広大な公園があった。 王宮を見学したらちょうどシエスタの時間になっていた。 あまりの暑さに、すぐ隣のJardin de la islaだけを少しだけ散策して、アランフェス宮殿に別れを告げることにした。
さて、ハイウェイに乗ってマドリッドを目指す。 昨年はハイウェイを長時間走りマドリッドに着いたのが遅い時間だった。 その反省から、今年は最終日の運転時間は短くというプランを組んでいた。
アランフェスからマドリッドまでは一時間余り、日曜の午後で車はどんどん増えてくる。 車だらけになった高速道路を必死の思いで運転を続けて、今年は道を間違えることもなく無事マドリッドのホテルに到着した。
一旦チェックインしてから、近くにあるスーパーマーケットに行った。 エルコルテイングレスとハイパーコールの複合施設で、これが大きい。 Guadalupeの大聖堂、トレドの大聖堂と同じくらいの広さだな、と驚いた。
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今回のスペインの旅も、前回と同じく楽しいものになりました。 昨年行けなかった町にも行けて、やっとトレドとアランフェス宮殿も訪れることができて充実した旅になりました。
・・・・・・・・ End

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