一日中船の上で過ごす。 特にやることもなくデッキでイスに座り夏の日差しを浴びながら次々と変化する素晴らしい風景を見て、一日に何度も通過する水門のショウを楽しむ。 空はどこまでも青く澄んで、鬱蒼と茂る木々が放出する美味しい空気を味わいながら、濃いブルーの湖面を飽くことなく眺める。 日が昇りそして沈むまでの間に景色は刻々と変化して新鮮な発見を我々に与えてくれる。 体の中で時間の流れが変化してきたように感じる。 気分がとても穏やかになり平和で幸せな気持ちになってゆくのがわかる。
船は名前も知らない小さな村や森の中を通り抜けながら水門を使って岡を越えては下り、湖と川と運河で連続する水のレールに沿って進んで行く。 地元の人達が運河の横の道から声をかけてくることもある。 花束を持った人達が船の到着に合わせて歌声で迎えてくれることもあった。 湖の小さな港に一晩停泊したときは、近くの古い教会を見学したり、山に登ったり、小さな町の店を見学したりして過ごす。
「明朝の湖の夜明けは素晴らしいから是非見てください」と前日のミーティングで言われたので早起きして寒いデッキに出てみた。 薄暗い湖面から太陽が昇る幻想的な風景に出合った。 船長が準備したサンドイッチと熱いコーヒーで体を温めながら見た夜明けの感動的な風景は忘れられない思い出となった。
・・・・・・・・ to be continued
ご意見は hiro_homepage@ab.auone-net.jp まで
Copyright (C) "HIRO" 1997-1998