古い僧院を後にしてメルニックの村へ戻り恒例のお昼寝を済ませてまた散歩に出る。 18世紀のワイン商人の家が岡の上にあったので見学する。 地下には大規模なワインセラーがあり、樽が残っている。 ワインセラーはトンネルで連結しており1年中温度が変化しない。 このメルニックの岡(山?)の洞窟はワイン貯蔵に最適な環境であるらしい。 KORDUPULOVという名のこの家の持ち主である商人はメルニックからキャラバン隊を編成して遠い国へとワインを売り歩き大成功したのである。 ワインセラーの上の住居がまた立派で、ベニスから運んだというガラスやトルコ絨毯が当時の贅沢な生活を物語っている。 この家は一人のおじさんが専属で説明及び案内をしてくれた。 たまたまそこにいた人だったような気がするが部屋を順番に回り説明してくれる。 ブルガリア語なのだがじっと聞いていると意味が分かるのがおもしろい。 最後には、ここにもあるワインセラーで一杯ご馳走までしてくれた。 親切なおじさんに感謝!!
夕食はまた違うレストランでワインである。 メルニックのワインは飲む場所によって味が少しずつ違う、しかし基本となる味があってそれを踏まえた変化であるような気がする。 店で売っているワインは数種類でメルニックでしか買えないボトルと輸出用のボトルとに分かれる。 あとは洞窟で樽に入っているワインをビンに詰めたりレストランで出るハウスワインなどがあり、毎日ワインを飲むだけでも十分楽しめる。 何といっても極上の味で1本1$なのだから・・
この味を我が家でも味わいたくて結局赤ワインばかり6本も買ってしまい、はるばる日本まで持ち帰ったのである。
メルニックは一生の思い出になった。 冗談ではなく、しばらくは夢に出てきた程である。
・・・・・・・・ to be continued
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