★ ボイ渓谷からポブレ(Poblet)へ ★


 今回の旅のメインイベントであったボイ渓谷のロマネスク教会訪問は、期待を裏切らない素晴らしい内容であった。 村人の信仰を象徴する小さな教会達は自然と一体となった美しい姿を見せてくれた。 激しく変化する時代から取り残されたような山奥の村と教会、いつまでも変わらずこのままでいて欲しいと願う。


 さて、ボイ渓谷にれを告げてバルセロナへと向かうことにした。 バルセロナまでは1日で行けない距離ではないが、無理をせず途中で一泊することにした。 ちょうど中間地点にあるシトー派最大の僧院として有名なポブレ僧院に向かった。

谷を下り、エル・ポント・デ・スエルトの町に到着すると驚いたことに人が大勢歩いてるではないか! 二日前にインフォメーションに立ち寄ったときは何と活気のない町だなあと思っていたが、そのときはまたまたシェスタの時間帯だったことにやっと気がついた。 ほんとうにこの国はやっかいだ。

エル・ポント・デ・スエルトを通り過ぎ、良く整備された道をひたすら南下する。 地図で確認すると、この道路は途中から西の方に大きく進路を変えてカタルーニャ州からアラゴン州へと飛び込んでいる。 しばらく走ると道路から見える標識にアラゴンを示す文字が多くなってきたのがわかる。

前方の遥か彼方の丘の上に小さいが城のようなものが見えてきた。 どうもそちらの方向に道は続いているようで進むにつれてその山の上の城のような建物がどんどん大きくなってきた。 おもしろそうなのでその丘の上へと寄り道をした。 場所はViacampというところだった。 道路沿いの駐車場の横に小さなインフォメーションがあったので山の上の城に行けるかと聞いたら大丈夫との返事。 ホテルの朝食のときに作ったサンドイッチで簡単なランチをすませてから山の上を目指した。 山と言うよりも丘という感じだなと思いながら坂道を登ってゆくと、驚いたことに小さな村が丘の上にあった、でも人気がまったくない。
岡の上には城跡があり、隣接して小さな村がある。 ここからは今走ってきた道が遠くまで見えた。 物音ひとつしない静寂の村と城跡、雲ひとつない快晴、心地よい風が吹いている、いったいここはどこなのだ?

不思議な村Viacampに別れを告げてアラゴン州をしばらく走っていると、またまた妙な感じの村が左手に見えてきた。 地図で確認するとCastellonroiという村のようだ。 面白そうなのでまたまた寄り道することにした。
ちょうどシェスタの時間帯で村は誰も歩いていない。 静かな村をぶらぶら歩いていくと、小さな広場に面したカフェというかバルを発見、入ってゆくと地元の人達がカウンターでお話中。 全員からすごく珍しそうに見られたが、全然平気で飲み物を注文して一休みだ。

一旦アラゴン州へ飛び出た道路を走りながら寄り道をする面白いドライブだったが、そのうちに道路が勝手にカタルーニャ州へと戻ってきて大きな町LLEIDAにぶつかり終わってしまった。 あちこち寄り道していたので予想以上に時間がかかってしまった、この町からは高速道路でポブレ(Pobret)へと向かうことにした。 


・・・・・・・・ to be continued


ボイ渓谷(Vall de Boi) 2 ポブレ修道院



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