★ エスポ Espot ★


 ソルトの朝は快晴、今回の旅も毎日が快晴だ。 朝食をすませ、本日の目的地であるエスポ(Espot)へと向かう。 エスポはアイグエス・トルテス国立公園への東からのアクセスポイントとなる小さな村。 ソルトから道路を北に向かって走りながら、途中の山の中の村を次々に通り抜けてゆくのだが周辺の山の景色がすごい。 信州などとはまた違った大きなスケールを感じる絶景が続くのだ。

エスポを示す標識に従い左折し、更に山の奥へと進んでゆく。 この山道の終点がエスポだった。 エスポに到着すると広い駐車場があった、車を停めてみんなの歩いてゆくほうに一緒になって歩いてゆくと何か長い列があるぞ。 これが有名なジープタクシー乗り場かな? 長い列に並んでチケットを購入して、今度はジープタクシーを待つ列に並ぶ。 この国立公園は自然保護のために自家用車の乗り入れは禁止されている、観光客はここでジープタクシーに乗り換えて公園内へ入ることができる。 上高地のシステムと似ているな。

 
 ジープは運転手以外に8名が定員。 我々はバルセロナから来た6名の家族と一緒の車に乗り込み、公園の奥深くへと進んでいった。 20分程で目的地に到着。 目の前に素晴らしく美しい湖が出現した。

この湖は、サン・マウリシ湖 (Lake Sant Maurici) という。 背景の山と見事に調和した湖は素晴らしい眺めだ。 車から降りた途端、とっても寒く感じた。 雲ひとつない空、標高が高いため太陽光線が肌にひりひりする。 多くの観光客が湖の横の芝生で日光浴をしている。 標識によると湖の奥に滝があるらしい、歩いていってみようということになりハイキングとなった。 歩き出すと寒さも気にならなくなり、逆に汗ばむほどの陽気を感じる。 快適なハイキングは30分以上も続き、やっと滝に到着した。

滝から道を引き返して湖に戻って一休みしてから、またまたジープタクシーに乗り込みエスポへと戻る。 エスポの村で遅いランチを済ませてから駐車場へ戻ると夕方になっていた。
ずいぶんのんびりとした一日となったが、湖と滝そして美しい山の景色を堪能して美味しい空気を存分に味わった満足感が大きい。


 エスポへ戻りホテルで一休みしてから、少し早い夕食にしようとレストランを探すが夜の7時ではどのレストランもまだ開いていない。  スーパーマーケットに行って生ハムの元がぶら下がっているのを見たり、ベンチで夕涼みしながら時間をつぶした。

前日から気になっていた場所、道路沿いの小さな店のようなところに長い列が出来ていた場所があるので行って見た。 するとまたまた長い列が出来ていたのでびっくり。 ここは宝くじ売り場だということが判明した。
実は、ソルトは以前は小さな村だったが、この宝くじ売り場から大当たりを連続して出したことから一躍有名になり、「Sort」がカタロニア語で「幸運」という意味だったことも幸い? してかこの宝くじ売り場はスペイン中から幸運を求めてやってくる連中でいつも混雑しているということらしい。 数年前のクリスマスには546億円の当たりが出たとのこと! 土産物屋には「幸運の魔女人形」が売られて、観光客もどっと増加して活気がある村に変わってしまった、言い方を変えると騒がしくてホテル料金の高い村になってしまったという訳だ。


さて、そんなことを調べながら空腹を我慢しつつ時間をつぶし、8:30になるのを待って目指すレストランへと向かった。 そのレストラン、我々が最初の客で30分以上も次の客が来なくて、我々の貸切状態になってしまう。 この肉料理専門の炭焼きレストランは味も良くて満足、またしても生ハムメロン を注文してしまう。
しかし食事を終える頃には、このレストランは満員で何と入り口には道路に沿って行列まで出来ているのを見てびっくり、本当にすごい国だ。 このときの時間は夜の10時過ぎ。

昼間の湖と滝のハイキングと遅い夕食での満腹感ですぐに寝てしまった。




・・・・・・・・ to be continued


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