★ アランの谷(Aran)からボイ谷(Boi)へ★


さて、あまりのんびりしていては目的地であるボイ渓谷に着けないぞということで、スピードアップしながらドライブを続けることにする。 アルティエスの村を出発してビエリェア(Viehla)の町を通過、この町は規模も大きく観光都市という雰囲気であった。 教会にも立ち寄りたかったが時間が気になりパスすることにした。 ここから一路進路を南にとり国立公園の西側の道を一気に南下する。 すぐに長いトンネルがあり、トンネルを抜けると景色がまたまた一変して左側に山と湖が見えてくる。 この道は大きなトラックがたくさん走っており交通量も多い。 フランス南部とスペイン北部を結ぶ幹線道路になっているらしく。このトンネル開通を境にして、周辺の交通事情が一変したであろうことは容易に想像が付く。

山と湖を見ながら快適に走ると、エル・ポント・デ・スエルト(Pont de Suert)に到着した。 駐車場に車を停めてインフォメーションに向かう、ここでボイ渓谷の宿を予約しようという計画だ。 時間は夕方の4時、インフォメーションセンターに到着したが閉まっている。 4時30分からオープンするという張り紙。 おいおい、本当にこの国はどうなっているの? 昼間は皆休みか!
仕方ないので道路のベンチに座ってオープンを待つ。 店が全部閉まっているこの町は活気がなくて、歩く人もほとんどいない。  目の前の道路には車が走っている、特にトラックが多いのが目立つ。

やっと4時30分になってインフォメーションセンターがオープンした。 お姉さんに「ボイ渓谷の宿を予約して欲しい」と言ったところ、何と、英語が通じない。 カタロニア語、スペイン語、フランス語、英語共通の分厚い辞書を持ってきたお姉さんと苦労して意思を疎通させて、やっと宿の予約が成立した。 狙っていたTaullのHotel Santa Mariaにトライしたが、満室とのこと、9月までは連日満室と言っていたのですごい人気だ。 日本から予約しようとしたときも、満室だよってメールが返信されてきたのを思い出す。 ハイシーズンでなかなか予約が取れない、やっとBoiの村のホテルで予約が取れた。 何故か朝食及び夕食付の金額となっているが、OKする。 日本で見たボイ渓谷の教会は、山奥にひっそりと佇んでいるイメージだったので、そんなに多くの観光客が滞在しているのか不思議でイメージが沸かない。

ホテルなんかほとんどなくて、田舎の小さな村のプライベートルームに止まりのんびりできるかなと思っていたのだった。 そのイメージはそのあと砕かれることになってしまう。

宿も確保できたので一安心、ボイ渓谷へと向かう。 少し道を北へ戻り右折すれば、ボイ渓谷へは一本道だ。 Boi渓谷にはロマネスクの教会群が谷の村に残り、8つの教会が世界遺産に登録されている。 道は山の奥深くへと続いており、夕方なのにまだ日が高い道を走り抜ける。 信号もない道を走ると目指すBoiの村に到着。 我々のホテルはすぐに見つけることが出来た。 フロントはホテル1階のカフェのカウンターであった。 おじさんに金額の確認をしてからルームキーを受け取る。部屋は新しく清潔だった。 長距離ドライブで疲れてしまい、部屋でビールを飲んでお昼寝だ。

夕食は8時からと聞いていたので。余裕を見て8:30にレストランへと向かう。 全然人がいないぞ、まだ早いのかな、と思いながらテーブルにつく。 ウエイトレスのお姉さん登場、英語ダメ、お姉さん交代したが同じく英語ダメ、メニューから選ぶのではなく「宿泊者特別コース」から選ぶような気配。 お姉さん、一生懸命説明するが全然通じない。 仕方ないって感じで我々がお姉さんの持っているメモを覗き込み料理を調べる、なんとなくわかってきたぞ、経験とは恐ろしいものだ。 すったもんだしながら、ようやく「第一の皿」と「第二の皿」を選ぶということがわかった、別々の料理をお姉さんのメモから選ぶ。 何が出てくるか楽しみだな。 黙っていても赤ワイン1本とミネラルウォーターは出てくるのも慣れた。

大騒ぎの夕食を無事終了、ホテルの目の前が世界遺産の教会なので見に行ってみた。 時間は夜の10時過ぎでやっと暗くなってきたところ。 教会はライトアップされており美しい。 おもわず写真を撮ってしまう。

部屋に戻ってすぐに寝てしまう。 長距離ドライブ、多量の夕食そしてワインが効く。



・・・・・・・・ to be continued


ソルトからアランの谷へ ボイ渓谷(Vall de Boi) 1



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