★ フィレンツェのホワイトナイト ★


 成田のホテルで迎える朝、時刻表を確認したところホテルから成田空港へのシャトルバスは朝早い時間から20分間隔で走っているではないか。  そのバスも豪華で、前日の駅-ホテルのシャトルバスのおんばろとは全然違う、なるほどそういう訳ね、ホテル-空港ルートがメインでホテル-駅ルートはどーでもいいということだったのねと納得した。 
 
震災の影響でGWの成田空港は例年の半分の人とニュースで聞いていたが、確かにルフトハンザのチェックインカウンターはがらがらでパスポートコントロールもまたがらがらだった。 昨年夏のANA、ぼろい機体で安全設備動作不良で出発が遅れてシャルルドゴール空港で乗り継ぎ便まで走りに走った記憶がよみがえる。今回は大丈夫だろうかと心配になってしまう。

ルフトハンザ航空は、インチョン空港経由騒ぎなどなかったように時間通りに離陸した、機体は最新のA380であった。 そして時間通りにフランクフルト空港に到着、乗り継ぎ便にも余裕で間に合い拍子抜けしてしまう。 フィレンツエ空港には少し遅れて到着したがまだまだ明るい昼間の風景。 いつもヨーロッパへは真夜中に到着するイメージがあったが、この明るさにまたまた拍子抜けだ。 空港からダウンタウンへのバスに乗り、バスの終点から荷物をがらがら引きながらフィレンツェの宿である Hotel Romeへと向かうのであった。


空港のインフォメーションのおばさんが「フィレンツェは、今夜は年に一度の特別な夜だよ、街中が朝まで大騒ぎで美術館も夜遅くまでオープンしているのよ」と言っていたのを思い出した、ホテルのカウンターでで聞くと「今夜は White Nightで街中お祭り騒ぎですよ」と言っていた。 いったい何のことだ、ガイドブックには何も書いてなかったぞ。 Hotel Romeは駅近くの広場に面した良いロケーションで、予約したときに「眺めの良い部屋をお願い」とリクエストしていたこともあり、広場に面した良い部屋に案内されて満足。 これが悪夢となることをまだ我々は知らなかったのだが・・・

ホテルへ向かうときに、広場ではコンサート会場のセットアップの真っ最中だった。 部屋に入ると時間は夜の8時前だった、8時の時報と同時にエレキギターの大音量、そう、広場でライブ演奏が始まったのだった。 この広場は音響的には最適な環境で、周囲を囲む建物に音が反射して大音量が響くこと響くこと、広場に面した我々の部屋はこの大音響でびりびりと揺れるのだ。

時差ぼけの頭にこの音が響くこと響くこと! とても美術館どころではない私はこの信じられない状況にただ驚くばかりで、ビールをかっくらってベッドに入るがぜんぜん寝られない。 悪夢じゃぁ・・・・・

この悲惨な状況が本当に朝まで続くのか!と生きた心地がしなかったが、真夜中になり大音量が突然止まった。 突然訪れた静寂にほっとした瞬間、記憶が吹っ飛んでしまった。 翌朝確認したところ、この White Night、この広場の催しは夜の8時から夜中の3時までとなっていた、ふうん時間は守るのだなと妙なところに感心した。


・・・・・・・・ to be continued


イングリッシュパブとロイヤルウェディング フィレンツェ -前半



トスカーナ2 に戻る



ご意見は hiro_homepage@ab.auone-net.jp まで

Copyright (C) "HIRO" 1997-2011