前夜の夜中まで延々と続いた大音量ロックコンサートの騒音にお約束の時差ぼけが加わり、フィレンツェの最初の朝はとても眠い、頭ががんがんと痛い。
予約するときにGood Viewの部屋をリクエストしていたので文句は言えないのだが、静かな部屋をリクエストに追加しておけばよかったと反省するが後の祭りだ。 しかし年に一度の大騒ぎの夜に当たるとは本当についていないものだ、日ごろの行いが良くないのかな?
前夜の喧騒が嘘のようにホテルの前の広場は静かなものだ、本当はゆっくりと一日寝ていたいのであるが時差ぼけを解消するために今日は日光を浴びながら歩かなければならない日なのだ。 朝食を済ませて街に繰り出した。 すっかり跡片付けが終わりかかっている広場を横切り歩いていると、突然前方に巨大なドームの屋根が見えてきた、フィレンツェに来たと実感する瞬間だ。ドーム広場は相変わらず大勢の観光客で大混雑、まったくどこからこんなに多くの観光客が集まるのだろうか?
昨年と同じく、ドームもジョットの塔も観光客の長い長い行列なので入場をあきらめた。 ウフィッツイ美術館は、昨年あまりの人の多さにうんざりしてしまったので今回は最初から行く気がしない。 そういえば、昨夜は夜遅くまで開いていた美術館は今日は全部休みだとフロントのお姉さんが言っていたような気がする。 なんとなく街をぶらぶら歩く、事前にチェックした天気予報では今回の旅行はあまり天気は良くないということだったが、少し曇っているが良い天気だ、時差ぼけ解消にはちょうど良い。
ぶらぶら歩いていると大きな広場に出た、広場に面して大きくて立派な教会があった。 サンタ・クローチェ広場とサンタ・クローチェ聖堂(または教会)だ。 見た感じは立派で、中に入るとこれまた立派な教会だった。 フィレンツェゆかりの偉人達、ミケランジェロ、ガリレオ、マキャヴェッリ、ロッシーニなどがこの教会に埋葬されている。 この教会の中庭が素晴らしく、立派な中庭にいると気分が落ち着くのがわかる。 一種のパワースポットなのだと直感した。
教会を見学してから広場のベンチに座って日光浴、ホテルの朝食で作ったサンドイッチでランチをしていると、鳩たちが近寄ってきた。 いいお天気の日曜日、フィレンツェの広場のベンチに座り、鳩に囲まれてランチタイム。 のんびりとしたものだ、これで時差ぼけは解消だな。
予想外に天気が良いので歩いて坂道を登り、川の向こうのミケランジェロ広場へと向かった。 以前(20年前?)ここに来たときはバスを使った記憶があるが、この坂道が歩くと決行きつい。 でも、暑さの中を頑張って坂道を登り広場に到着。 ここから見るフィレンツェの景色は美しい、絵葉書の代表的な構図としても有名。 ようやく天気予報のとおり空が少し曇ってきたので、絵葉書のような景色という訳にはゆかなかったが、美しい古都の風景を堪能することができた。 広場には多くの観光客がいてみんな階段でひと休みしている、今日は公共交通機関もほとんどお休みらしいのでみんな歩いてきたのかな?
ひと休みして絶景を楽しんでから、坂道を降りてまた古い街並みをぶらぶらする。 夕食はどこで食べようかな? 昨年は最後の夜に巨大 T-Boneステーキ(1kg)を食べたのを思い出した。 帰国してしばらくは肉は食べたくなかったことも同時に思い出した。
ホテルに戻り一休みしてから、広場近くのレストランへ向かった。 このレストランは前夜早い時間にもかかわらず行列ができていた、調べてみると地元の人にもリーズナブルな価格で人気とのこと。 予約は不可ということだっだので早い時間(といっても7時半頃)に行ってみた。
驚いたことにこの早い時間で店はほぼ満席、何とか席はあったが我々のあとはもう行列となった。 店は狭くテーブルの間隔も狭いこと狭いこと、メニューは多くないが一応の種類は揃っている。 とても活気のある店内では、ウエイターとウエイトレスが狭い通路を所狭しと走り回っている。 オーダーすると即水とワインが出てきた、ワインはキャンティで美味しい。 あっというまに料理が出てきた、驚異的に早い。 なるほどこれでは予約なんて受けない訳だと納得。 味もなかなかのもので、世界的な観光地のレストランとしては安い価格に満足した。 ホテルに戻り、前夜とは違い静かな夜に安心してぐっすりと眠ることができた。
・・・・・・・・ to be continued

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