ラトヴィアでとても不思議な出来事に出会った。
最初は駅で切符を買った時の出来事、窓口のおばさんが切符を差し出すときに「どうぞ」と言ったのだ。 そう言えばレストランで料理を運んできたお姉さんも「どうぞ」って言いながら皿を置いたぞ。
最初は「あれ」と思っただけであまり気にしなかったのだけれど、「どうぞ」が続くと気になる。 このときは「ラトヴィアにもかなりの数の日本人が来ているのだなあ、全然見ないけれどもね。 それなら”こんにちは”とか”さようならと”かを教えればよいものを、よりによって”どうぞ”を教えるとはね!」と言って納得していた。
しかしその後もこの「どうぞ」は続き、城跡の入場券売りのばあさんや町の雑貨屋のお姉さんにまでまさに絶妙のタイミングでしかも自然体で「どうぞ」と言われると・・・何か変だぞ・・・と考えざるを得ない状況となった。
どうして”どうぞ”だけなんだ!! 変だぞ!!
ガイドブックで調べるとラトヴィア語で[Ludzu]という言葉が英語の[Please]つまり日本語の[どうぞ]であることがわかった。 発音は[ルーズ]という感じで書かれていたが実際に聞くと発音もイントネーションもまさに日本語の「どうぞ」なのである。
訳がわかると大笑いで、数日間にわたった我々の「どうぞの謎」はやっと解決したのであった。
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