★ オスロからフィヨルドへ ★


車窓からの風景 オスロ駅を出発した列車はノルウェイの森林地帯をひたすら走る。 走る列車の中で食べたAMIホテルのおじさん手作りのサンドイッチはとても美味しかった。
発車して数時間は森の中を走るので景色に変化がない。
 しかし3時間程走って昼近くになり列車が徐々に高度を上げてくる頃になると車窓の風景が一変する。 この風景はすごいの一言で遙か遠くまで続く山と湖の雄大さ、夏だというのに万年雪があちこちに見られ、時々小さな山小屋が点在しているのが見える。 その車窓から眺める大自然の迫力にただ圧倒されるのであった。
ノルウェイの鉄道駅最高地点である「フィンセ (Finse) 」を通過すると、車内放送で今ノルウェイ国鉄の最高地点を通過中であることを説明してくれる。 日本で言うと信州のJR野辺山駅という感じであろうか。
フィンセを通過してしばらくすると、列車はミュルダール(Myrdal)駅に停車した。 列車はこのまま終点のベルゲンまで行くのだが、我々は少し寄り道をしてこのミュルダール駅で列車を乗り換えることにしていた。
ミュルダール駅で列車を降りると向かいのホームに違う列車が停車している。 これが有名なフロム線の列車である。 フロム線はノルウェイ自慢の鉄道で標高867mのミュルダールからソグネフィヨルド観光の起点であるフロム(Fram)まで急な勾配を一気に下る線路である。
駅を発車するとすぐに線路は下りになり、かなりの勾配を列車は進む。 列車からの景色がこれまた絶景で深い渓谷のあちこちに「滝」が見える。 これらの滝は小さなものからかなり大きなものまでそれこそ「無数」にあるような感じで毎年違った場所に現れるとのこと。 澄んだ空気と緑の木々、そして見るからに冷たそうな水を見ていると気分は爽快で涼しい感覚になる。 列車はノルウェイの大自然の中の坂道線路を下って行く。

フロム駅  なにやらアナウンスがあり、列車が停車した。 何と列車右側の目の前に巨大な滝が現れていた。 これが「ヒョース滝 (Kjosfoss)」だ。 みんなが列車から降りて写真を撮りだしたので我々も遅れてなるかと後に続く。 この滝はものすごい水量で一気に落ちてくるため迫力満天、水しぶきがかかる程近くで写真を撮ることが出来る。 華厳の滝のような美しさはないがワイルドな感じが良い。 撮影会が一段落してみんなが列車内に引き上げるのを待って列車は出発する。 なんと親切な列車であろうか。
このフロム線は一時間足らずの時間で山の上から海面まで一気に下るためトンネルが非常に多い。 トンネルとトンネルの間の一瞬に凄い景色が見えるこの鉄道は強く印象に残っている。

緑の中に滝を見つけて喜んでいるうちに、列車は終点のフロム駅に到着した。

 ・・・・・・・・ to be continued

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