★ ソグネフィヨルド ★


 フロム駅は「後ろには険しい山、前には海」というロケーションにある。 港には大型のフェリーが停泊していたので我々も昼食を済まして早速乗り込んだ。 観光客を詰め込んだフェリーは波ひとつない切り立った渓谷の海面を進んで行く。 ここが有名な「ソグネフィヨルド (Sognefjord)」(厳密に言うと枝分かれしたもののひとつ)なのだ。
ソグネフィヨルドは、世界で一番深く長いフィヨルドとして有名で交通の便が良い(オスロ、ベルゲンどちらからでも日帰り可能)ことからノルウェイの代表的なフィヨルド観光コースとなっている。
船からの風景  しかしこの景色はいったいなんだろうか! 海の色は目の覚めるような紺色、空は海の色に比べて淡い感じの青、両側は切り立った崖で深い緑と土の色、船はまったく揺れることなく静かな水面をゆっくりと進んで行く。 大小さまざまな滝が右に左に見える。 山の一番上から一直線に、海まで白い水しぶきが落ちてゆくような滝は、それがまったく人工的でなく自然にそこに存在している感じで風景に溶け込んでいる。

 船は途中小さな港に立ち寄りながらこの絵に描いたように美しい景色の中をゆっくりと進んで行く。 小さな港では数人単位で乗り降りする人達がいた。 このフェリーは地元の人々にとっての貴重な交通手段でもあるのだと思った。 フィヨルドの中の小さな村に来てみるのもいいなあと思う。

フィヨルドを十分楽しんだ頃に、船はグドヴァンゲンという小さな港に到着した。 ここが終点であり船を下りる。すぐに待っているバスに乗り込む。 バスは山の中をどんどん上がって行く。 しばらく走るとスタルハイムホテルで停車した。 我々はバスを降りると一目散にホテルへ入りそのままロビーを突っ切って中庭に突進した。 その中庭から見た風景は衝撃的でこの旅行中に見た風景の中でも忘れられないもののひとつである。

このホテルの中庭からは「ナーロイ峡谷」が一望出来るのであった。 ここで見た峡谷の景色を言葉で表すことは私のPoorな表現力では不可能である。 写真を見ていただきたい。 しかしこの圧倒的な空間的広がりは写真にするとやはり半減してしまう。 ぜひ現地に行ってさわやかな風を感じながらこの風景を見ていただきたい。 きっとあなたの目に焼き付いてしまうでしょう。

実は、ここからの景色が素晴らしいという情報を事前に入手しておりバスに乗ったときから楽しみにしていたのであった。 他の乗客よりも先に中庭に到着した我々は、作戦通りに騒がしくなる前の静かな環境でこの絶景を楽しむことができたのであった。

ヴォス(Voss)でバスは終点。 ここでオスロから来る鉄道に乗り換えて1時間でベルゲンへ到着である。

 ・・・・・・・・ to be continued

オスロからフィヨルドへ ベルゲン


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