★ ロフォーテン諸島へ ★


 ベルゲンに別れを告げ、次の目的地であるロフォーテン(Lofoten)諸島へと向かう。 ロフォーテン諸島は南北に細長いノルウェイの北のほうに位置しており、もうそこは北極圏である。 白夜観光で日本でも有名なノールカップ(北岬)はこのロフォーテン諸島のまだ北である。

ボドー空港  ベルゲンからロフォーテン諸島までは「沿岸急行船」という数日かけて沿岸の町や島に立ち寄りながら北上してゆく船でゆくことを考えたが、これは時間的に無理と判断し飛行機で移動することにした。 ベルゲン空港から乗った飛行機はトロンハイム経由でボドーというところに着陸した。 この小さな飛行場で1時間程時間があったので外へ出てみて驚いた。 飛行場出口の道路の向こうは閑静な住宅街だったのである。










ボドーからスボルバーへの飛行機  ボドーからの飛行機はプロペラ機で海の上の低空をプロペラの音も騒がしく飛んでゆく。 厚い雲の間から島が見えてきた、ロフォーテン諸島だ。 鬱蒼と茂る森林と海の間に舗装された道が見える。 道路上に何かがゆっくりと動いている、あれは何だ。 よく見るとその動く物体は自動車だった。 1台の自動車がまっすぐな道を走っているがその前にも後ろにもまったく動く物が見えなかったのですぐに自動車と気が付かなかったという訳。

 飛行機はロフォーテン諸島第1の町であるスボルバー(Svolver)へ到着した。 空港にはAVISの社員が我々を待ちかまえていた。 国際免許証を提示し書類に必要事項を書き込み、返却方法等の注意事項を確認してサインをすれば手続き終了、宿泊予定のコテージの場所がわからないと言うと「我々の車が先導するので後をついてこい」とAVISのお兄さんは言う。 私にキーを渡すときに「君はルノーを運転したことがあるか?」と聞いたので「いや、これが初めてだ。 ゆっくりと頼む」と答えた。

 もう誰もいなくなった空港から先導車のワゴンと我々のルノー、2台の車は出発した。 さあ行くぞ! とアクセルを踏むがエンストだ。 先導車はどんどん進んで行く。 なんとか動き出したときには前の車はもう小さくなっていた。 よろよろしながら中心部へ向かう道路を走ってゆくとトンネルだ。 ライトをつけようとSW操作したら何とワイパーが動き出したので大騒ぎとなる。 
やっと先導車に追いついた。 実は道路には車がほとんどいなくてよたよたしていた我々の車が遙か先の先導車を見失うことはなかったのであった。 でももう少しゆっくり走ってくれたっていいのになどどぶつぶつ言いながら走る。

 やっと目指すコテージに到着した。 私は生まれて初めての「左ハンドル、右側通行」の運転にすっかり疲れ果ててしまったのであった。 そう、実は私はそれまで日本でしか運転したことがなかったのである。

 ・・・・・・・・ to be continued

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