★ バイアマーレ → シギショアラ ★


1. 切符の手配
 バイアマーレのCFRでシギショアラ行きの列車の切符を購入した。CFR内にはiがあり英語が通じた。 シギショアラ→ブカレストの特急券はここでは購入できないと言われたので乗車券のみブカレストまで、特急券と1等指定券をシギショアラまで購入した。
 乗車券:19,760Lei [Baia-Mare→Bucuresti Nord]
特急券: 8,010Lei [Baia-Mare→Sigjisoara (First-Class)]
(別の時間帯に質問がありCFRに行ったがそのときのiの人はドイツ語しか出来なかったので必ず英語が通じるとは限らない)

2. 列 車
列車で出会った夫婦Carpati Hotelを朝5:30にチェックアウトしタクシーで駅へ向かう。(3000Lei) 定刻の6:25にブカレスト行きの始発列車はまだ薄暗い町を出発した。   一等のコンパートメントは6人席であるが満席。 午前中は夜明けの霧がかかった幻想的な風景を車窓から眺めているうちに過ぎてしまった。  昼になると向かいの中年夫婦の奥さんが突然食事の支度を始めた。食事の準備が出来たのを見て、主人の方がコップに何やら透明な液体を注いで同室のみんなに振る舞い始める 「自家製ツイカ」だと言う。
他の人を見習って一気に飲み干すとこれが強い酒であった。 ウオッカのような感じであるが独特の香りがする。 これで一気に盛り上がりそこからは飲めや歌えの大騒ぎとなり、ツイカと食事をごちそうになった私はすっかり出来上がってしまい同室の皆様とはこれまたすっかり打ちとけてしまったのであった。

 どこから来たの、どこへ行くの、バイアマーレの感じはどうか、仕事は何、等々の質問の嵐である。 午前中の静けさが嘘のような騒がしい車内となる。特に中年夫婦とはまるで親子のような感じになり私達がシギショアラの駅で降りてからも窓とホームとの間で発車までの時間、別れを惜しんだのである。

 ツイカはかなり強い酒で、食前酒のような感覚で飲むらしい。 コップを回し飲みするのだが皆が当然のように一気にあおる。 ビンに入った酒があっという間になくなってしまうとそれから本格的に食事が始まる感じ。私は異国からの珍しい旅行者ということで何杯も勧められてかなりの量を飲んだ。 これが効いて、その日の夜から帰国するまで腹痛に悩まされることになってしまったのである。

 シギショアラ駅のホームのベンチに座りながら「ルーマニアの人達はいつもこのような旅をしているのだろうか、何と楽しい人達であろうか」などと日本では無味乾燥な仕事の旅を続けている私は思ったのであった。今度は2等車に乗ってみるかなどと考えたのであるがそれは数日後に現実のものとなる。

・・・・・・・・ to be continued

シゲットマルマッティエ 2 シギショアラ


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