スプリット空港から離陸した飛行機は水平飛行になったと思ったのも束の間、あっという間に着陸体制に入りそのまま着陸してしまった。 なんだなんだ、国際線なのに食事も出ない、フライト時間もいい加減だ、といいながら降りようとしてはたと気がついた。 降りる素振りも見せずに悠然と座っている人が大勢いるぞ。 ふと窓から外を見るとターミナルに見慣れない文字が・・・・ 「SARAJEVO」 。。 まさかここはサラエボなのか?
実は本当にサラエボ空港だった。 この空港から乗ってきた人が隣に座ったので聞いてみると、当初予定の飛行機は小さなプロペラ機だったが何故かこの飛行機に変更になったとのこと。 スプリットから来たというと、最初からサラエボ経由の予定だったのか聞かれた。 ダイレクト便だと思っていたので驚いていると言うと成る程そういうことか一人納得していた。 こっちはどういうことかさっぱりわからない。 サラエボで降りた人も居たが数人であり、スプリット空港の行き先表示もサラエボに寄るとはどこにもなかったぞ。 うーん、これは不思議だ。
どう考えても理解し難い思いとは無関係に、サラエボ空港から再度離陸した飛行機はやっと目的地であるスロベニアの首都リブリャーナへと向かったのであった。 リブリャーナ空港へは当然遅れて到着、この遅れが原因して市内へと向かうバスと連絡が悪く何と1時間近くも空港で待つことになってしまった。 国際空港でこの連絡の悪さは信じられないがタクシー料金はバスの12倍であることを考えると、そんなに急ぐ旅ではない我々にとってはバスを待つことは自然の選択であった。
1時間程度待つとそれらしきバスが2台停車している。 運転手に聞くと2台とも中心部のバスターミナルに行くが1台は直通、1台はあちこち回ってゆくとのこと。 発車時間は5分しか変わらないのであちこち回るバスの半分の時間で到着という直通のほうに乗り込んだ。 あちこち回るほうのバスは定刻に発車した。 しばらくして運転手がやってきて「スコピエからの飛行機が遅れているのでもう少し待ってくれ」などというではないか。 このバスはアドリアエアラインのバスで到着便と連動していたらしい。 我々の飛行機の時は待たなかったのに何でだ。 そう言えばバスの説明をしてくれたのもこの運転手だった、自分のバスに乗せたくて発車時間を偽ったのか? 料金もレギュラーバスの2倍以上ではないか!!
「あの運転手のバカ」「約束した時間は守れよな」「結局先に出発したバスの方が結局早く着いて安かったかなあ」などと日本語でぶつぶつ文句を言っていたら、「申しわけないのでホテルまで送るよ」と運転手が言ってきた。 結局我々の文句が功を奏したか、バスは我々を含み5名の乗客で25分程遅れて出発、確かにNon-Stopでバスターミナルに到着し、約束通りホテルまで送ってくれた。 先に出発したバスに乗ってバスターミナルからホテルまで歩くことを考えれば結局早く着いたことになり何故か怒りもすーと収まってしまった、現金なものだ。
実は、この親切な運転手のおじさんには数日後に奇しくも再会することになってしまうのである。
→ バスの運転手と再会する
宿泊は「Hotel Park」、古い建物であり料金も安いので期待はしていなかったが、予想に反して清潔な部屋だった。
・・・・・・・・ to be continued

スロベニアに戻る
ご意見は hiro_homepage@ab.auone-net.jp まで
Copyright (C) "HIRO" 1997-1999
|