シュコシャン鍾乳洞を見学した翌日はゆっくりと起きて、ポストイナへと向かった。 シュコシャンはとても小さな村で鍾乳洞も山の中にポツンとある感じであったが、ポストイナは大きな街で幹線道路に大きな道案内が出ていた。 幹線道路から数分で大駐車場に到着した。 ここの鍾乳洞は完全に観光化されていて周辺には土産物屋、ホテル、レストランなどが集中しており典型的な観光地だった。
ツアーに参加したが、驚いたことに1回のツアーで500人以上の観光客を捌く。 昔から動いているという電動のトロッコ列車に乗って地下の集合場所まで一気に下ってゆくと、そこで希望する言語別に再集合する。 このトロッコ電車はディズニーランドのスペースマウンテンもびっくりのおもしろさで、冷たい空気の中数キロの区間を天然の鍾乳洞の間をくねくねと走る。 かなりのスピードで鍾乳石ぎりぎりを走り抜けるのでスリル満点、乗り場には「決してジャンプしたり身を乗り出したりしないでください」との注意書きがあるが、そんなことをしようものなら大怪我は確実である。
再集合地点からは各言語を話すガイドによるツアーとなる。 我々はEnglishコースだったが、参加者の人数が40名以上と多かったこと、ガイドの話す英語が癖があったこと、前を行くスロベニア語グループとの距離があまりなくてガイドの説明が両方から聞こえてきたことなどから非常に聞きづらかった。 他にドイツ語、イタリア語、フランス語ゴループがありそれぞれが数十人となっていた。 シュコシァン鍾乳洞のツアーは40名程度で一人のガイドが4ヶ国語を連続して話していたのと比較してもこちらの方が大人数の処理が可能であり、システマティックなツアーになっていることがわかる。
鍾乳洞はシュコシァンよりも更に大規模であったが、ツアーのコースが完全にできあがっている点、グループが多く後から次のグループがすぐにやってくるのであまりゆっくりと見られなかった点など今一つ大自然の驚異を見た感じではなく、ディズニーランドのアトラクションのような気分であった。
この洞窟の温度は8度でシュコシァンよりも更に寒い。 興味をひかれたのは「Human Fish」という魚で、この洞窟に生息している何と目がない魚を実際に見ることが出来た。 8ヶ月間真っ暗闇の中で何も食べずに生き続けることが出来るという。 ツアーの最後にこの魚を実際に見ることが出来るが、4本足があり胴体が細長い白乳色、体長20cm程度でクネクネと動く姿はとてもユニークで印象に残った。
・・・・・・・・ to be continued
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