★ 生ハムと赤ワイン ★


 苦労して探し出したレストランが休業中であり、がっかりしていた我々であった。 楽しみにしていたハムとワインは今回は無理なのかとあきらめかけていたが、思いがけずこれが実現することになった。

酪農農家に宿泊する際、紹介された近くのレストランがあった。 あまり期待せずに行ってみたのだがこれが最高であった。 道路から少し横道に入った普通の家という感じのレストランで地元の人達が大勢来ている。 メニューも英語がなかったので悪戦苦闘したが、ここで思いがけず念願のドライハムと赤ワインを味わうことが出来たのである。

 スロベニアの都会に住む人達は、仕事やミーティングの時以外ではあまり街のレストランで食事をしないとのこと。 おいしい食事を楽しむ時は郊外のお気に入りのレストランへ家族みんなで車で出かけて行くらしい。 このレストランがそんな感じだった。 普通の家がそのままレストランをやっている程度の規模で、客は全員テラス席での食事、地元の人達が家族/夫婦/カップルで車でやってくる。 皆ワインを飲んでいる。 我々はハイスワインの赤をオーダーしたがこの味が抜群で、本で読んだ通り、その少し酸味が強いワインはこの地方の名物である塩辛いドライハムに最高に合うのだ。 周りには家もないこのテラスでの食事は、夜も更けて心地良くなった風と徐々に大きくなる虫の声、土曜の夜ということもあってか次々にやってくる地元の人達の話し声の中で味わうという最高の雰囲気となった。

2時間以上もかかってゆっくりと食事を楽しみ部屋へ戻る。 空は満天の星、日本ではもうこんな空は見られない。 おばあさんが外の椅子に座っていて、いろいろ聞いてくるがドイツ語で良くわからない。 でも何故か意思が通じてしまうところがとてもおもしろい。


・・・・・・・・ to be continued




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