ハイウェイのサービスエリアで休憩をとりながら、ランチタイム。 この休憩はとても重要なのだ。
右側通行左ハンドルのレンタカーでダウンタウンから高速道路に乗って、何度も分岐を繰り返してやっと一本道になったタイミングで、緊張を開放するために一旦リセットをかける。
ゆっくり休んで落ち着き取り戻したら、さて出発だ。 ガラガラのハイウェイをのんびりと走る、走行車線を時速100kmで走っていると、後ろから次々にガンガン追い抜かれてしまうのはいつものこと。
といってもガラガラのハイウェイはのんびりと走る分には楽しい。 そのうち、なんだか車が多くなってきたと思ったらパンプローナ(Pamplona)だった。 パンプローナは大都会だなぁ、と思いながらそのまま通り過ぎる。
パンプローナを過ぎるとまた車が少なくなり楽しいドライブが再開、ハイウェイは終点になって一般道をしばらく走ると、右手に湖が見えてきた。
一面青色、というか真っ青の湖は Embalse de Yesa というアラゴン川の途中にあるダム湖、この青はなんという色なんだ。 じっくりと見たかったが先が長いのでチラ見で通過。
湖を過ぎるとまたハイウェイになった、このあたりからハイウェイは途切れ途切れになる、部分開通だもんだから降りたり乗ったりで忙しい。 無料だから特に問題はないのだけれど。
一般道をしばらく走るとまた交通量が増えてきた、ハカ(Jaca)だった。 ハカもそのまま通過する。 この日が今回の旅行で最長距離をドライブするので寄り道はできないのだった。
ハカを通過すると回りの景色が変わってきて、どんどん山道となってきた。 気がつくと道は急な坂道のワインディングロードだ、道幅は狭くて初日の運転には相当厳しいことになってきたぞ。
この国の山道で困るのは、カーブミラーがないのと対向車が高速でセンターラインオーバーしてカーブを曲がってくることだ。 みなさん、対向車がいない前提で曲がるもんだからこちらは大変なのだ。
まぁ、毎年のことなので山道の運転も慣れてきたことは間違いないけれど、でもやっぱり高速でセンターラインオーバーの対向車は怖い。
山道をずいぶん走った、峠を越えてから道が下りになり、下りの山道を相当走るとやっと山の中の小さな村 ブロト(Broto) に到着した。 道に沿って両側に店やカフェがある、ここが村の中心という感じだろうか。
道の両側は路上駐車でびっしり、少し離れた村の駐車場もほとんど満車だぞ、なんでだろう? 駐車場に1台だけ空きを見つけて車を停める。
小さな店で水を買って、メイン道路から少し山に入った場所にあるホテルに無事チェックインした。 フロントのお兄さんはオーナーで、このホテルに日本人は初めてだと言われたがパスポートも見せない。
お兄さんは勝手に地図を取りだして、ここの国立公園がどれほど素晴らしいかを説明する。 車で山奥まで行ってそこからシャトルバスに乗り換えて移動、山の上まで行ったらそこからハイキングするのだと言う。
ハイキングなんてしないし、とも言えずにお兄さんの説明を最後まで聞いてしまった。 なるほど、ここブロトは自然公園のハイキングやや山登りの拠点の村だったのか、夏はハイシーズンで車も人も多いのか、と納得した。
3階建ての小さなホテル、2階と3階が客室で、我々の部屋は見晴らしの良い3階の部屋だった。 予約したのは値段が安いベランダなしだったが、ベランダ付きの部屋にアップグレードしてくれたらしい、これはラッキーだ。このホテルに3連泊するのだから・・・
このホテルは1階がレストランだった、このレストランはなかなか評判よさそうだったので「ハーフボード」で予約を入れていた。 レストランは20:30オープン、食事は第一の皿/第二の皿のメニューからそれぞれ選ぶ、地元のボトルワインとミネラルウォーターのボトルがついて、最後にはデザートとコーヒまでつく。
スペイン語と英語のメニューを見比べながらオーダー完了、このアラゴンの赤ワインは美味しかった。 運転初日から山道のカーブ連続運転で疲れた体に酔いが心地よくまわる。 なんといっても部屋がすぐ上にあるのだから、ワインが進まないわけがない。
気分よくなって、部屋に戻りすぐに寝てしまう。 夜中に目が覚めると、部屋の中が暑い。 山の中のホテルにはエアコンなんてないのだ。 窓を開けると少しは涼しい、虫の合唱を聞きながら窓を開けて寝るのだった。
・・・・・・・・ to be continued

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