車は高速道路に戻り一路アルバラシンへ向かう。 南へ南へと走ってから、高速道路を降りて快適な道路をしばらく(といっても26kn)走ると道が山道になってきた.
山道をどんどん進みずいぶん山の奥まで来たなと思ったら突然村が出現した、ここがアルバラシン (Albarracin) だ。 公共(らしい?)駐車場に車を停めてからぶらぶらと宿を探す。
ここでの宿はホテルではなくて普通のお家の部屋を予約していたので、探すのに少し時間がかかるかなと思っていた。 ところがその宿はすぐに見つかり少し拍子抜けしてしまった。 普通のお家なんだけれど入り口の横に小さく「CASA DE ORIA(オリアの家)」って書いてあるだけでとても見つけにくいのだが、事前に宿のホームページで写真を繰り返し見てばっちり記憶していたから一発で見つけることができたのだ。
オーナーのオリアおばさんは、お上品なおばさんだった。 部屋を案内してくれていろいろ説明してくれるのだが、早口のスペイン語でよくわからない。 予想通り英語は全くダメなんだけれど、ま、いいか、と聞き流して、ただし大事なことだけは私のつたないスペイン語で確認してから、入り口と部屋の鍵を受け取る。
部屋で少し休んでから、いつものように2Lの水6パックをすぐ近くの小さな店で買って部屋に運んでから、村へと繰り出す。 まだ夕方なので日差しは強いのだが暑くないのは山の中だからだろう。
とりあえず村の中心部がある丘の上を目指して歩く。 急な坂道が曲がりくねっていて簡単に迷子になりそうだ。 狭い坂道は不規則に曲がり別の道との合流と分岐を繰り返し、すぐに方向感覚がなくなるので自分がどこにいるのかわからなくなるのだ。
途中で突然視界が開けた、丘の上に城壁のようなものが見えた。 夕暮れの太陽に照らされてきらきらしている、美しい景色にただ見とれてしまうのだった。
さて、村の探索は明日にして、夕食にしよう。 狭い坂道の途中にある店に入る。 なかなかいい雰囲気だ・・・
まずはいつものように、ガスパチョをオーダーする。 この店のガスパチョは、なんと、緑色だった。 うーん、どんな味なんだろう・・・ よく冷えていておいしい、のどごしがさわやかなスープだ。
次は生ハム、この地方ではテルエルハム (Jamon de Teruel) が有名ということで、このハムを食べるのを楽しみにしていたのだ。 ベジョータ (Jamón Ibérico de bellota) が黒豚で、このテルエルハムは白豚なんだけど味が違うらしい。 うん、確かにおいしい、ワインとの相性もよいね。 ついついワインが進んでしまうのであった。
店のお勧めのデザートは、ドーナッツみたいなものを強いお酒に浸して食べるものだった、うーん名前忘れた。
コーヒーは、もちろん、カフェ・ソロ (café solo)。
この店の料理はどれもおいしくて、とても満足したのであった。
夕食後に、やっと暗くなってきた村をぶらぶら歩く。 観光客がいなくなったこの中世の村の夜はとても静かで、とても幻想的だった。
・・・・・・・・ to be continued

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