Fuente de → Leon
山の朝は気分爽快だ。 朝早くからフェンテ・デに向かう。 昨日は2時間以上待ちと言われて断念したロープーウェイ、今朝は快晴、さあ朝一番から行くぞと気合いを入れて出発だ。
チケット発売所は9時から開くと聞いていたので8時40分には到着すると驚いたことにもう20人程並んでいる。 何故かモトクロス自転車の連中が大勢いる。 始発の次のロープーウェイに乗ることが出来た。
快晴の山頂はすばらしい眺めだった。 早めに来たので人も少なく存分にパノラマを満喫することができた。 山登りの格好をしている人たちが多いと感じていたが、山頂から道が奥まで続いており、みんなこの道を歩いてゆくのだ。 普通の格好の我々も皆と同じように歩き出したが、途中で断念して引き返した。 あの道はどこへ続いているのだろうか? 自転車の連中はどこまでいったのだろうか? 未だに気になっている。
どんどん登ってくる人で混雑する山頂から引き上げる。下りのロープーウェイはガラガラだった。 このロープーウェイはかなり昔の製造らしく定員が少ない、10名程度か? これであの人数が押し寄せれば待ち時間も長くなるというものだと納得。 カフェで朝食を食べながらのんびりと素晴らしい景色を楽しむ。 昼前にはフェンテ・デを引き上げることにしたが、この頃にはロープーウェイ待ちの長い行列が道路にまではみだしてきており早くも待ち時間が長くなってきている気配、フェンテ・デを出発して空いた道を山を下る我々に対し、フェンテ・デに向かう対向車の長い列がかわいそうに思えた。
数日前に通過したポテスまで道を戻ってから進路を南にとり、山道経由でレオン(Leon)を目指す。 このレオンへのドライブはまたまた印象深いものとなった。 ヘヤピンカーブの連続で高度を上げるワインディングロードは素晴らしい眺めの峠へと続いていた。 360度の展望が楽しめるのは標高1675mのリュスバ(Llesba)展望台では、牛や馬がのんびりと草を食んでいる。
山を越えるとそこは紺碧の湖が広がるのどかな村リアーノ(Riano)だ。 村のバルでひと休みしていると、多分非常に珍しいに違いない我々を回りの連中の好奇の視線が追いかけるのがわかる。 リアーノ湖をバックにピコス・デ。エウロペの山々を望む景色はまるで絵葉書のようでため息が出てくる。 こんなに美しいところがガイドブックに載っていないのが不思議だった。
山道のドライブで困ったことは「カーブミラーがまったくない」ことと「センターラインからはみだしてカーブを曲がってくる車がとても多い」ことだった。 カーブでミラーがないので対向車の有無が分からない、そうするとキープレフト、じゃなくてキープライトで走れば良いのだが、派手にセンターラインを越えて爆走してくる車がとても多いのだ。 こんな車とすれ違うときはかなりスリリングな場面となる。 これでは事故が多いのではないかと心配になってしまう。 いやきっと多いに違いない。
山道のあとは一転、平坦なまっすぐに伸びる道をひたすら走る。 早い車は150Km以上は出ておりガンガン追越しをかける。 レオンに近づくと高速道路になって更に車の流れは高速になる。 制限時速100Kmとか120Kmとか赤丸に3桁の数字を見てもうびっくりだ。 日本だと時速50Km制限のような見通しの悪い道が90Km制限という感じで、それでも皆表示をはるかに上回るとてつもないスピードなのだからもうどうしようもない。
この国ではスピード違反の取り締まりはやっていないのだろうか?
峠で景色休憩したり、湖の美しい村でバル休憩したりしてゆっくりと走った割りには、途中からの高速道路運転のおかげかレオンには夕方に到着した。
・・・・・・・・ to be continued

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